2019年09月

つづきから・・・

一昨日の強風の夜とは違い
昨夜はおだやかな夜だった

槍温泉テント場の朝5時前
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テントを開けると日の出前の空

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そして5時過ぎ
ここでも雲上からのご来光が望めた

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そして朝一!
徒歩1分の露天風呂へ直行!
最高の朝風呂!
しかも貸し切り~

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その後のんびりと朝食をとり
今日はいい天気かなと思いきや
下からもくもくとガスが湧き出てきて

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撤収時には完全にガスの中


朝8時
槍温泉に別れを告げて下山開始

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槍温泉から猿倉までのルートはまだ残雪も多く
とりつきのルート間違いが多いと事前に小屋の方に聞いていた
晴れて視界がよければ問題ないが
ガスで道標がわからなくなるのがちょっと不安だった


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3度ほど雪渓を渡るルートだったが
なんとか雪渓の安定した場所のベンガラを頼りにクリア

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ここは雪渓がとけて夏ルート
雪解けにあわせてルートを変更し道をつくる作業もたいへんだなー

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三白沢のあたりからは

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草の中
ここから小日向のコルまで最後の登り

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小日向のコル
この一帯は湿地帯で水芭蕉も

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初夏なら楽しめそう

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ニッコウキスゲ?の群生も
ここから猿倉までは下りのみ

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すっげーでっかい葉!

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こんな道をひたすら下り

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約3時間で猿倉の分岐に到着


このルート
画像からもわかるように展望はほとんどなく
槍温泉目的で通るには仕方ないけど
ちょっと面白くない道かなー
ってのが自分の感想

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二日ぶりに戻ってきた猿倉荘
おつかれさまでした~


今回は山登りを始めた頃から念願の白馬岳登山

しかし
大雪渓をテント泊装備のザックを担いで登る体力と天候の心配が一番だったが
それらもなんとかクリアできて
自身の山登りのひとつの区切りとなる、記念に残る山歩きとなった


そして今回一番役に立ったアイテムがコレ


今回初めて着用したけど
汗をかいて登った大雪渓の中、冷たい風が吹きつけても
地肌に汗の冷たさが伝わらず、俗にいう汗冷えが全くなく快適だったし

3日間着ていても気になる汗の臭いがほとんどなく
本当に着て行ってよかったと思えた逸品

店頭でもどこも品切れでネット通販でも売り切れ続出だけど
おススメです!


ってことでリストランテ☆タイチ
Livedoorブログ移行第一弾記事!
完結







つづきから

昨夜は21時には寝たが夜中の強風で何度か目が覚めた

夜中に空を見上げたが流れる雲が邪魔をして満天の星空は残念ながら見えなかった

そして早朝の3時半頃に目が覚め白馬岳山頂からのご来光を見ようと
4時にはヘッドランプを装着して真っ暗なガスガスの中テントを出発

白馬岳頂上山荘から白馬岳山頂までは普通にロープも張ってある稜線上の一直線ルートだけど
真っ暗闇のガスの中、ヘッドライトの明かりも目の前しか照らせない状況では
自分の歩いている場所さえ分からず
歩いた距離さえ分からずすっごく心細く不安だった

悪天候の中での登山って危険なんだと痛感した

なんとかルートのロープを頼りに白馬山荘まで到着し
そこからさらに登り
ようやく日の出前の山頂に到着
テント場からおよそ30分

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ついに念願の白馬岳に登頂!
朝の4時半(笑)

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しばらくすると東の水平線から日の出
少し雲から出てきた感はあるけど
とても感動的なご来光


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雲上でのご来光
これは絶対に見た人でなければ分からない感動と
素晴らしい景色

しばらく山頂で景色と強風を堪能した後(笑)
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白馬山荘を過ぎて下山
(登りの時は暗くて撮影できなかった)

テント場に戻り
軽い朝食をとった後は早々に撤収
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7時には撤収完了
でも周りも皆いないし!早っ!

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みんな早いね~

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この後まずは杓子岳を目指して稜線を南下
でもイマイチ天気が悪く終始ガスの中

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途中ちょっと晴れ間は見えたけど風が強くて飛ばされそうなほど

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杓子岳山頂には向かわず右からまいた

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これは知ってる!
高山植物の女王、コマクサ!

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そして白馬槍ケ岳へ向かう途中の稜線上
あたりはガスガスだけど
晴れていれば素晴らしい展望が見えたはず
ちょっと残念

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白馬槍ケ岳へのコル付近
この辺りでは右の富山側からすっごく風が強くて
重心をかがめていないとザックごともっていかれるくらいの強風!
たぶんザックのレインカバーなんかしていたら
そのままパラグライダーみたいに飛ばされるんじゃないかと思うくらいの強風だった!

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なので白馬槍ケ岳直下でザックをデポして

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空荷で白馬槍ケ岳登頂!

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しかし展望はゼロ

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でもここでも女王が励ましてくれた
またおいでと

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その後は槍温泉への分岐をくだり

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誰もいないザレたルートをひたすら下山

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稜線をくだり長野側へ下りれば風も落ち着きおだやかな山歩き

でもこのルート
人が少ないのか浮き石も多くちょっとてこずる

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温泉マークを見つけ槍温泉方面へ

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途中岩肌が変わり岩盤をわたる鎖場でようやく先行者を発見

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この辺り一帯は要注意ですね
湧水もあり岩が常に濡れているところもあるので

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とこどころハシゴもあるけどゆっくりいけば問題ないレベル

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そして槍温泉小屋に到着

小屋の営業はこの週末からだけど
テント場は自由にどうぞということなので
今日はここで1泊することに

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どこもデコボコで所々温泉も湧き出ているサイトだけど
誰もいなかったのでフラットなサイトに設営完了

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土ってよりも硫黄が混じった砂?のような土壌
小屋のオープンがまだだから
サイトの整備もこれからするのかもしれないけど
けっしていい状態とはいえないテント場

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下段のサイトは荒れていた


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温泉は利用可能

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山を眺めながらの露天風呂

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最高に気持ちいい~~


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源泉かけ流しの湯はサイトを横切って温泉の川(笑)

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湯けむりをあげながら流れてる

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風呂上がりの一杯

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温泉下には無料の足湯も

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足湯をしながらの一杯

もうとまりません(笑)

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山のテント場でのんびりダラダラ
普段の時間に追われた生活からは考えられないこの上ない幸せ



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再度!
夕飯前の露天風呂
もう最高!


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疲れた体に温泉三昧の一日
最高のご褒美の槍温泉

またまたつづく












7月28日から31日でついに念願の白馬岳に行きました

20代の頃に移り住んだ白馬村
北アルプスの白馬三山は毎日見ていたけどその時は登りたいと思ったことはなかった
月日が経ち白馬村を離れて山登りを始めた頃からいつかは登らないと、と思っていた山
そう
今回は自分にとっては悲願の山登り!!


いつも通り深夜のバスタ新宿から高速バスを利用
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翌朝5時過ぎに八方バスターミナルに到着
ここで早朝にもかかわらずまたまた白馬村の旧友中村氏が出迎えてくれて
猿倉まで送迎してくれた
ありがとう!

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路線バス到着前のまだ静かな猿倉荘

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一応登山届をだして出発

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白馬尻小屋まではなだらかな上り坂
しかし天気は残念ながら下り坂


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小一時間で白馬尻小屋に到着
このころから雨が降り出しレインウエアを着込む

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一休みしていると本降りの雨に

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正直冷たい雨に戦意喪失
マジでこの時はここで引き返そうかと思ったけど
まだ時間も早いし行くだけ行こうと決意

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小屋から雪渓のとりつきまではすぐ

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皆ここでアイゼン装着

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小雨になったので自分もアイゼンを装着していざ!

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初めての雪渓歩き
いがいとサクサク登れていい感じ
でも雨のせいか雪質はかたくしまっているからしっかりと踏まないとすべる箇所も

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所々に落石の石
このころには雨もあがったけど雪渓の冷たい風のためにレインウエアはそのままでちょうどいい感じ


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隣りの沢にはクレバス

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ようやく2000mを越え
雪渓横で一休みしていると
今年は雪が少ないねーと年配の単独女性に追い抜かれた
毎年来てるけどねー今年は雪が少なくて汚いねーと
そうなんですねーと後を追うも絶妙な一定のペースで登っていき
ついていけなかった・・・

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まもなく雪渓も終わり

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振りかえると風雪の中を歩く後続者


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ここでアイゼンを脱ぎ右側からとりつき秋道へ

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なるほどこの先は雪渓がパックリと割れている

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右側の雪渓はすでに沢
コイツを渡りしばらく行くと

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お花畑のはじまり

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花の名前?
わかりませーん(笑)

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でも今までに見たことない花ばかりでシャッターを押しまくった

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しばらく行くと小雪渓

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ここはアイゼン着けないで渡れたけど要注意
見下ろすと

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こんな感じ

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渡るとすぐに避難小屋
奥のとんがり山がカッコイイ

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天気も晴れてきて稜線も見えてきた!

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ここからがお花畑のクライマックス!

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花の名前?
知らない知らない(笑)
でもほんとにきれいな高山植物の花畑だった

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そして最後の登りをガンバルと

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白馬岳頂上宿舎に到着
ここまで猿倉から約6時間
標高差約1700mを重いテント泊装備のザックを背負ってよく登ってこれた
自分に拍手
でも正直、すっげーーー疲れた~~

ここでテント泊の受付をしてテント場へ

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そんなに広くない稜線から少し下ったテント場
もうけっこうな数のテントが張られていて
わずかなスペースに

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エアライズ設営完了

とりあえず少し休んでから
腹ごしらえに飯を食ったあと稜線まで散歩

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ガスが晴れていい感じの夕方の稜線上
白馬岳ももう目の前
手前には日本最大の収容人数をほこる白馬山荘

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稜線上から見下ろした白馬頂上宿舎のテント場
テント場からの展望はないけど
風を遮るにはいい場所なんだね

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富山側から風が吹きつけてきて
晴れていたと思ったらすぐにガスの中でまっしろになったり

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陽が差しているのにガスであたりが見えなくなって
幻想的な花畑に見えたり

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かと思えば長野方面はもくもくとした夏の雲

そんな不思議な錯覚の時空を繰り返しながら日は落ちてゆき

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富山湾の海にうつる夕陽


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遠くは去年歩いた立山三山と剱岳も

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そして夕陽はクライマックスをむかえ

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明日歩く予定の杓子岳と白馬槍ケ岳をもオレンジ色に染めていく

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小屋の従業員も久しぶりのきれいな夕陽とあって飛び出してきたくらい素晴らしい景色

今回の山歩きでいちばん幻想的な時間だった




その後はテントに戻り明日に備えて20時過ぎには就寝
しかし
夜中には強風が吹き荒れ激しく揺れるテント
稜線上ならもっとすごい風だろうなーと思いながらも
エアライズは安心して就寝できた


つづく・・・

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