7月19~20日で甲斐駒ヶ岳に登った 

山登りを始めるきっかけとなった中村氏と尾白川渓谷を歩いた時も
その後初めて山歩きらしい日向山に登った時も 
この先にはすっげー登山道があるんだなと
自分には未知の領域だと思っていた山

山梨側から見た山容はなだらかに見える南アルプスの中において
ひと際目立つ独立峰のような荒々しい姿に最近すっごく気になっていた山 

登山ルートはあえての日本三大急登のひとつ
 
竹宇駒ケ岳神社からの黒戸尾根ルート
山頂まで標高差2200m 距離にして片道約12㎞ 

もはやそれがテレワークでなまった身体にどれだけきついことなのか疑う余地もなく 
コロナ禍プラスいつまで経っても明けなさそうな梅雨でストレスMaxな思考が暴走し 
無謀な登山となった。。。 

そんなこんなで 
未だ梅雨もあけない7月19日

IMG_0658
早朝のベルガ通りからの甲斐駒 
雲が出ていてわずかに山頂が見えず
でも何とか雨は降らなそう 

IMG_0659
朝の5時半に尾白渓谷駐車場に着くも 駐車場はほぼ満車 

IMG_0660
登山届を出して 

IMG_0662
朝6時 いざ出発 

IMG_0663
誰もいないキャンプ場の脇を抜け 

IMG_0665
竹宇駒ケ岳神社で安全登山のお参りをして 


IMG_0666
その脇の吊り橋から 

IMG_0667


IMG_0668
雨上がりでもきれいな尾白川 

ここまでは懐かしい景色 
そう尾白渓谷でキャンプしたのはもう7年も前 
でも今日はテント泊装備の重たいザックを背負っての登山 

IMG_0670
しばらく登ると渓谷道と登山道の分岐 
さていよいよ未知の道へ 

IMG_0671
ジグザグの急登を登った後 なだらかな場所でようやく撮影 
登り始めて30分過ぎ 
汗が噴き出てくる時間 

IMG_0674
樹林帯のなかで湿気がすごい
展望もなくほんとにきつい急登 

IMG_0675
しかもだらだら長く いつまでたっても目標の笹の平に着かず 

IMG_0676
笹が出てきたけど・・・まだ?

IMG_0677
ようやく2時間で横手登山口との分岐点 笹の平に到着 

IMG_0931
あと7時間の標識にちょっとなえる 

IMG_0678
ずーっと変わらない景色で展望もなく けっこうな登り 

IMG_0680
ところどころに倒木も 
昨年の台風19号の爪痕か 

IMG_0681
登り始めて2時間半 
およそ2合目・・・まだ? 

IMG_0684
少し広くなった馬止め観音に到着 
ここが距離的には七丈小屋までの中間地点らしい?
でもそこにあったこのピッケルが気になったんだけど・・・ 

IMG_0685
さらに八丁坂(この名がつくところはどこもキツイ(笑)) 

IMG_0686
それを登っている途中でバテてドーナッツ休憩
ここまで眺望もない樹林帯を登ってきて3時間半
マジで引き返そうかと思ってた時

あ~このまま下山して尾白渓谷キャンプ場でビール飲んでまったりしたら
どんなに気持ちいいんだろうなーーーって

ほんとにそんな誘惑が頭を何度もかすめたけど

どうする?

っとそこに初の下山者とすれ違い

あと30分も登ると刃渡りだよ
との言葉にもうちょっと頑張ってみるかー
と一念復帰して歩き出す

IMG_0688

IMG_0689
登り始めて4時間経過
こんなに長く尾根を登ったのは蝶ヶ岳に登る長壁尾根以来
ようやく霧ケ峰を通過

IMG_0692
そして山頂まで半分の6㎞地点

IMG_0693
摩利支天観音様~
もう神にお願いするくらい疲れてたところ・・・

IMG_0694
笹道から苔むした岩道に変わり

IMG_0696

ほどなく

IMG_0698
やっと刃渡りに到着

ここまでがほんっっとに長かった~~

ルートガイドや他の登山ブログではサラッと流してある区間だけど
標準タイムでも4時間半!
自分も同じく4時間半!
4時間半登りっぱなし!!!
それをサラッと済ませられなかったこの区間!
ほんとーにつらかったーー

IMG_0699
刃渡り(ナイフリッジ)は常設の鎖もあるからそれほど難易度はないけど
もし滑り落ちたらアウトのところ

ここからはそんな場所が多発
気を引き締めて通過

IMG_0703


IMG_0706
しばらく行くと梯子の連発

IMG_0708
今でこそこれほど整備された道だけど
昔の人はどうやって登ったんだろう?
しかも重たい石像を背負って?

IMG_0709
登り始めて5時間!
ようやく刀利天狗に到着
予定よりちょっと時間がかかった
標高2000mを超えたあたり
やっぱり重たいテント泊ザックがネックか?

ここでも手を合わせて無事の登山を祈願

IMG_0710
ここからは黒戸山を右から巻くゆるやかなルートなので幸せな道(笑)

IMG_0712
この苔た倒木の先に・・・

IMG_0921
道の右側 
木の切り株に昔の道標
5合目小屋まであと15分

IMG_0713
しか~し
ここまでせっかく登ったのに
屏風岩までおよそ標高差100mの下り
(この後その分登り返すのかと思いながら下るつらい心情)

IMG_0716
そして登り始めてから6時間かかって5合目小屋跡地に到着

IMG_0717
この五丈岩にはかつての小屋の管理人、古谷義成氏のレリーフが



IMG_0718
それにしても自然の岩に人力で掘ったのはすごいね

急登から解放されて
ここで小休止した後
さらに少し下ると

IMG_0720
屏風岩
その昔、ここにも小屋があったとか

IMG_0724
右側の梯子は去年の台風で流された爪痕


IMG_0722
その流出を逃れた観音様たち

IMG_0723
新しく増設された梯子、というより階段
登山道を整備される方々の熱意と誠意に感謝

IMG_0727
ここは長い梯子だった

IMG_0728
その後も続く梯子ラッシュ
でも登り始めの急登よりずっと楽しい区間

IMG_0729
そんな中に石碑の数々

IMG_0732


IMG_0733
どこまでも続く岩と梯子

IMG_0735
そして道端にはいくつもの石碑

IMG_0736

IMG_0738
ほんとにここは信仰の山道なんだな

IMG_0740

IMG_0741
渓谷を渡る吊り橋

IMG_0742
高度感はあるけど問題なし

IMG_0744
威力不動

IMG_0746
ほんとに多くの石碑群

ここで初めて剣の槍

IMG_0748
そしてこの先の梯子が最大の難所

IMG_0749
ほぼ直角の梯子を上から
三点支持で登れば問題ないけど滑って落ちたらそのまま谷底
自分もちょっとビビりながらゆっくり慎重に登った

IMG_0750
さらに梯子は続き
IMG_0751

IMG_0752
ついには鎖のみの垂直登り
脚力だけでなく腕力も必要

IMG_0753
登った後、上から撮影
結構な岩登り

初めのだらだらした登りよりも後半はアスレチック的な登りで
楽しかったけど疲れた体にはちょっとしんどくて
上半身筋肉痛


IMG_0754
13時半
登り始めておよそ6時間半で七丈小屋に到着


IMG_0755
いや~~まじでしんどかったーーーーーーー

山頂まで行けたらと思っていたけど
今日はここまで
テント泊して気圧に体慣らして体力回復させて
明日登ろう